家づくりの第一歩は床材選びから

1. 暑い夏でもスリッパを使う家が多いのは何故?
暑い夏の時期、素足で歩けずにスリッパを履かなければいけない床って、少し不快に感じませんか? できれば靴下も脱いで、少しでも涼しく解放感いっぱいに過ごしたい季節ですよね。
それなのに、多くのご家庭では一年中スリッパを使い、夏場もせいぜい「少し風通しのよさそうなスリッパ」に履き替える程度で過ごしています。
一体なぜでしょうか?
「夏場は足裏も汗をかくから、素足だとペタペタして不快…」 「素足で歩くと床に皮脂汚れがつきそう…」
そんな心配があるからかもしれません。 ですが、本来ならご自宅にいるときくらい、素足で気持ちよく過ごしたいですよね。
今回は、夏でも素足でサラッと快適に過ごすための「失敗しない床材の選び方」をお伝えします。
2. 床材を正しく選ばないと、こうなります!
あなたは家を建てるとき、どのように床材を選んでいますか? 営業担当や住宅会社の都合に流されて、言われるがままに選んでいないでしょうか。
よくある残念なケースをいくつか見てみましょう。
① 選択肢が「合板(カラーフロアー)」一択のケース
知識があまりない施主様に対し、合板(カラーフロアー)一択で提案する住宅会社は少なくありません。カラーフロアーは色や柄の種類が豊富なため、施主様としては「自分好みの家づくりができている」と錯覚しやすい材料だからです。 しかし実際は、安価で業者側の利幅が大きい、いわば「業者にとって都合の良い材料」である場合が多いのです。
②「無垢材だから快適!」という営業トークを鵜呑みにしてしまうケース
「当社の床材は無垢材だから快適ですよ」「無垢材は自然素材なので湿気を調整してくれます」といった営業トークを聞いたことはありませんか? 確かに「無垢材」「自然素材」と聞くと高級感があり、魅力的に思えます。
ただし、これには「適切な製材プロセスで作られた無垢材であれば」という重要な前提があります。
現在、多くの製材所では木材を早く乾燥させて大量出荷するために、「熱」を加えて強制乾燥させています。しかし熱を加えると、木材内部の組織が破壊され、本来持っている調湿性や抗菌性が失われてしまいます。さらに精油(オイル)成分も抜けてしまうため、かえって「汚れがつきやすく落としにくい床」になってしまうのです。 このように熱処理された木材も「無垢材」として販売されていることが多いため、注意が必要です。
※本当の無垢材とは?
じっくり時間をかけて「自然乾燥」させた木材のことだけを指します。
③ 高価な無垢材なのに「コーティング塗装」をしてしまうケース
「汚れを防ぎたい」「掃除を楽にしたい」という理由で、無垢材に塗装を希望するケースもあります。ですが、素材の性質を理解せずに塗装してしまうと悲劇が起こります。
本物の無垢材であれば、本来汚れはつきにくく掃除も簡単なので、あえて塗装する必要はありません。 逆に、熱処理された木材は汚れやすいため塗料で表面を保護する必要があります。この際、ウレタンなどの化学系塗料を使うと、床の表面をビニールで覆ったような状態になってしまいます。
結果として調湿性が失われ、夏の冷房時には表面に結露が発生して足裏がベタベタすることに……。これでは安価なカラーフロアーと変わりません。せっかく高価な無垢材を選んだのに、結局スリッパが必要になってしまうという残念な結末を迎えてしまいます。
④ 素足で歩くと「足跡」が残る理由
夏場、床に足跡がくっきり残ってしまう原因は主に2つあります。
- コーティング塗装による「表面結露」
塗膜で覆われた床は湿気を通しません。夏場に冷房をかけると床面が冷やされ、そこに部屋の暖かい空気が触れることで結露が発生します。その上を歩くことで、くっきりと足跡が残ってしまうのです。 - 静電気による「チリや汚れの吸着」
塗装された床はスリッパで歩くことで静電気が発生しやすくなります。この静電気が部屋のチリを引き寄せ、汚れの塊を作ります。それを家中に踏み広げてしまうため、お掃除が非常に大変な家になってしまうのです。
3. もみの木ハウスが提案する「3つの解決策」
もみの木ハウスの家では、一年中『素足』で過ごすのが基本です。 なぜ、そんな暮らしが実現できるのでしょうか?
①「本物の自然乾燥させたもみの木」しか使わない
熱を加えずに時間をかけて自然乾燥させたもみの木は、木本来の「調湿効果」や「抗菌効果」がしっかりと残っています。精油成分も保持されているため汚れがつきにくく、落ちやすいのが特徴です。 素足で歩いた方がむしろ汚れにくく、家事が楽になります。
②「柾目(まさめ)」で取り、「デコボコ(浮造り)加工」を施す
木目が真っ直ぐな「柾目」で製材することで、調湿効果を最大限に引き出します。さらに表面をデコボコに加工(浮造り=うづくり加工)して表面積を増やすことで、調湿性能がさらにアップ。 足裏に触れるさらっとした感触と適度な凹凸が心地よく、思わず素足で歩きたくなる床に仕上がります。
③ 熱伝導率が低い(冷たさを感じにくい)
冬場に金属のドアノブを触ると「冷たい!」と感じますが、同じ室温にある木製家具はそこまで冷たく感じませんよね。これは金属の方が手から熱を奪う速度(熱伝導率)が圧倒的に速いためです。
表面を硬い塗膜で覆った床は、金属のドアノブと同じ状態になります。だから冬に素足で触れると足裏の体温が奪われ、「冷たい」と感じてスリッパが必要になるのです。
一方、柔らかい針葉樹であるもみの木は、内部にたくさんの空気を含んでいます。 そのため、冬は室温になじんで温かみがあり、夏はサラッとひんやり心地よい温度を保ちます。だからこそ、「夏も冬も一年中素足で過ごせる家」になるのです。
おわりに
床材の選び方ひとつで、日々の暮らしや快適さ、さらには家事のしやすさまで劇的に変わります。
これから家づくりを始める方は、ぜひ「床材を選ぶこと」から第一歩を踏み出してみてください。











